2016年07月08日

不思議な物語小鍛冶を描きました

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不思議な物語 小鍛冶(コカジ)小狐丸を描きました。

アクリル キャンバス40S 1,000×1,000


小鍛冶(コカジ)の説明

長唄物。作曲は初代杵屋勝五郎、作詞を劇神仙(長島寿阿弥)によって

天保三年に作られた。

小鍛冶は、謡曲や能狂言・歌舞伎・浄瑠璃など多くの芸能に取り上げら

れている逸話の一つ。小鍛冶とは、平安時代に活躍した刀工の一人であ

る三条"小鍛冶"宗近(サンジョウムネチカ)の字。その字は、一条帝の

勅命による作刀に相槌のいない宗近が、稲荷明神に祈願したところ、気

高い童子(霊狐)があらわれ、相槌を務め、見事に名剣「小狐丸(コギ

ツネマル)」を鍛え上げたという伝説からきている。小狐丸は現在、行

方不明。

歌詞

1稲荷山三つ(みつ)の燈火 明かに

心を磨く鍛冶の道

小狐丸と末の世に 残すその名ぞ いちじるき

それ唐土(もろこし)に伝え聞く

竜泉太阿(りゅうせんだいあ、※1)は いざ知らず

我が日の本の金匠(かなたくみ)

天国天座神息が(あまくに、あまのざ、しんそく、※2

国家鎮護(こつかちんご、※3)の剣にも

勝りはするとも劣らじと

神の力の相槌を 打つや丁々(てうてう) しっていころり

余所(よそ)へ聞くさへ 勇ましき

打つといふ それは夜寒の麻衣(よさむ、※5、あさごろも)

をちの砧(きぬた)も音添へて

打てや現(うつつ)の 宇津(うつ)の山(※6

ひなも都も 秋更けて 降るや時雨の 初紅葉

焦がるる色を 金床(かなとこ)に

火加減 湯加減 秘密の大事

焼刃(やきば)渡しは 陰陽和合(いんやうわがう、いんようわごう)

露にも濡れて薄紅葉 染めて色ます 金色(かないろ、刀の色)は

霜夜の月と 澄み勝る 手柄の程ぞ 類(たぐい)なき

清光凛々(せいこう、りんりん) 麗しき

わかての業物 切れ物と 四方(よも)にその名は 響きけり


1 三つの燈火=伏見稲荷大社の別称。三つの社を祭る事に由来する。

2竜泉太阿=龍泉(龍淵)と太阿とは、楚王が越の干将や呉の欧冶子に作

らせた鉄製の宝剣の一つ。中国の歴史書『史記』などに見える古代の銘

剣。一説には、有名な「干将・莫耶(かんしょう・ばくや)」の二振り

の名剣の別名といわれている。

3天国、天座、神息=古代日本の伝説上の刀鍛冶

4国家鎮護の剣=天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)

5夜寒=晩秋の夜半の寒さの事、またはその季節

6打てやうつつの宇津の山=伊勢物語からの引用、掛詞になっている

駿河なる宇津の山辺のうつつにも夢にも人に逢わぬなりけり


三条宗近

日本を代表する刀工の一人。京都の三条に住んでいたことから「三条宗

近」と呼称される。また、小狐丸のほかにも天下五剣の一つである「三

日月宗近(ミカヅキムネチカ)」を鍛えたことでも有名。この刀は、「最

も美しい刀」と呼ばれ、足利将軍家から徳川将軍家へと所蔵された名物

中の大名物。現在は、国宝に指定され、東京国立博物館に所蔵されてい

る。


posted by ワカン at 11:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記